昨年は、多くの業界、特に木材事業にとって、まるで世界最速のジェットコースターに乗ったような、浮き沈みの激しい1年でした。誰もがご存じのとおり、これには多くの理由があります。上半期には、需要と価格の両方の発展にプラスの動きが見られました。ところが夏が始まるとすぐに、大幅なマイナスに転じました。それでも、全体としては成功した年であり、夏と秋の難しい状況を乗り越えた後は、年末に向けて明るい兆しが見えてきたことを指摘しておく必要があります。一般的な予測によれば、木材取引は次の四半期までに需要と価格の変動が小さかった「昔」に戻り、急激な乱高下は落ち着くだろうというものでした。しかし、果たしてそのようになるのでしょうか？
世界的に厳しい経済予測にもかかわらず、木材はさまざまな最終用途に大量に使用されます。同時に、ロシアの木材不足は、特にヨーロッパ市場で顕著に表れ始めています。中国では春節以降の需要回復が見込まれており、MENA諸国の需要もプラスに転じています。まもなく春も訪れます。本当に木材は足りるのでしょうか、それとも需給関係が需要にプラスに転じて、ジェットコースターのような乱高下の状態が続くのでしょうか。それは時間が経てばわかります。
UPM Timberでは、長い間、サステナビリティは極めて優先度の高い課題でした。昨年、当社はすべての事業において継続的な改善目標を設定し、大きな一歩を踏み出しました。また、『Setting the Standard- 基準を打ち立てる』という新しいお客様との約束も開始しました。UPMでは、この業界でこれまでに確立してきた基準を大きく上回るような新しい基準を打ち立てたいと考えています。この新しいお客様との約束の最も重要な目的は、競合他社から抜きんでた存在となり、特に競合する素材をしのぐことができるようにお客様の能力を高めることです。UPMの原動力は、共同マーケティングやその他の活動を通じて、持続可能で責任ある生産素材としての木材の素晴らしさをお客様やその顧客に明確に示すことです。当社の新しいカーボンフットプリント計算ツールは、透明性の基準を定めるものです。詳しくは、このニュースレターの別の記事で説明します。
すべてのお客様にとって2023年が成功と繁栄の年となりますよう、お祈り申し上げます。
Mikko Hyvärinen
