UPM TimberとLassila & Tikanoja社が木材製品の包装材のリサイクルで協力を開始

Press Release 12.9.2022 14:00 EEST

UPM TimberとLassila & Tikanoja社は新たなリサイクルのコンセプトを作り出しました。これは使用済みのプラスチック包装材をお客様から引き取り、新しい包装材にリサイクルするというものです。さらに、リサイクルに協力していただいたお客様には対価が支払われます。

この新たなリサイクルのコンセプトは2022年の夏に導入され、それ以来、お客様から高い評価を得ています。このリサイクルを導入している企業の1つに、フィンランドのログハウスメーカーであるHonkarakenne社があります。

UPM Timberは木材産業でサステナビリティにおける先駆者となることを目標にしています。また、排出量を削減し、環境に対する責任を向上させ、最終的には化石原料の使用をゼロにするという大きな目標を掲げています。UPMはパートナーやお客様のサステナビリティを積極的に促進したいとも考えています。その一例が、木材製品の包装材のリサイクルです。

「この新しいリサイクルのコンセプトのおかげで、木材製品の包装材は廃棄物から材料へと変えることができました。これまでエネルギーの浪費となっていたプラスチック包装材を分別して回収し、引き取り、払い戻しを行うようにしたのです。使用済みの包装材にはL&Tのリサイクル工場でさらなる処理が行われます。材料は幾度となく循環し、新たな木材製品の包装材になるのです」と、L&T社の営業部長を務めるMarko Turunen氏は語ります。

 

サステナビリティを向上させる循環型経済

「L&T社との協力は素晴らしいスタートを切ることができました。さらなる活動は、木材製品を購入する弊社の顧客企業の皆様にすでに受け入れられています」とUPM Timberで責任者を務めるAntti Koulumiesは述べています。

ログハウスメーカーであるHonkarakenne社は、このリサイクルのプロジェクトに最初に参加した企業のうちの1社です。

「UPMとL&Tのプラスチックリサイクルのコンセプトは非常にうまく機能しており、さらに弊社のサステナビリティの目標にも貢献してくれています。事業活動による環境への影響を減らし、材料のリサイクル性を高めたいと弊社は考えています。木材製品の包装材が再利用できるのは素晴らしいことです」とHonkarakenne社のCEOであるMarko Saarelainen氏は語ります。

従来から使用されている木材製品のプラスチック包装材はすべてリサイクルに適したものです。包装材はお客様の敷地内で貨物用のベールに梱包され、L&T社の地域ターミナルを経由してメリカルビアにあるプラスチックのリサイクル工場に搬入されます。この工場で材料は洗浄され、再生粒子へと生まれ変わります。そしてこの再生粒子は再び新たな木材製品の包装材を作るのに使用されるのです。

 

化石原料を使用しない未来を目指して

このリサイクルのコンセプトは、まずはフィンランドで運用されますが、いずれは海外の輸出顧客にも対応できるよう広げる予定です。プラスチック包装材をリサイクルすることで、サプライチェーン全体に大きなメリットをもたらすことができます。

「焼却されていたであろう廃棄物の量は減少し、リサイクル率は増加します。実際、リサイクルによって廃棄物の取扱いは金銭的なメリットのあるものに変わります。それと同時にフィンランドの産業を後押しし、この事業に関わるすべての人の責任を向上させることができるのです」とAntti Koulumiesは述べています。

今年の初めに、UPM Timberは再生プラスチックを使用した木材製本の包装材へと切り替えました。長期的な目標は化石原料由来のプラスチック使用をゼロにすることです。

「代わりとなる材料を見つけることは大変難しい課題ですが、サステナビリティの先駆者となるべく、できる限りのことをすべて実施し、絶えず事業開発を行っています。将来、木材の原料やバイオプラスチック、またはこれらを組み合わせて木材製品の包装材を作ることができるようになるでしょう。着実に目標へと進み続けます」とKoulumiesは締めくくります。