ピエタルサーリにあるUPMのアルホルマ製材工場は大規模な乾燥施設のリニューアルを行い、これにより生産能力が年間約34,000立方メートル増強されました。新しいキルン室は2018年の夏期休暇後に立ち上げ、秋の間に試運転を行っていました。運用開始は予定通り行われ、品質は予想した通りの良好なレベルを維持しています。2019年には年間通して新しい乾燥キルンによるフル稼働生産が可能になる予定です。
しかし、新しい乾燥キルンにより、すでに製材量と製材時間は増加しているため、土曜日の生産ラインに追加シフトを導入しました。製材量が増加した結果、原材料すなわち丸太の仕入量も増加しました。
「当然、製材の副産物である木くずや樹皮も同じ割合で増加しました。ピエタルサーリでは、副産物はUPM社内のパルプ工場に運ばれ、さらなる加工が行われます。したがって、木の全てが利用され、捨てるものは何もありません」とアルホルマ製材工場長のMika Åbyは言います。
新しい乾燥施設の計画では、安全面についても非常に良く考慮されています。新しい乾燥エリアの労働安全性は、古い乾燥室よりもはるかに高まります。
「新しいキルン室は自動化され、充填と排出の両方が自動制御のもとで行われます。また、新しい乾燥運搬装置は無人です。これにより、積み荷移動における労働安全性が大幅に向上します」とMika Åbyは言います。
新たな技術は生産とメンテナンス作業の両方に変化をもたらしました。また製材工場の従業員たちは新しい技術に精通するためにトレーニングを受けました。
「新しい乾燥工場は、アルホルマ製材工場の発展と競争力の向上における大きな一歩になります」と製材工場長のÅbyは言います。