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新しい丸太測定機器が作業の安全性を向上、丸太の詳細な情報入手が可能に

Other news 3.8.2018 10:00 EEST

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UPMのカウカス製材工場では、2017年10月から安全性と顧客満足度の向上を目的として、新しい丸太測定システムが導入されました。2017年5月に購入交渉が成立し、ラッペーンランタに本拠を置くフィンランド企業のFinnos Oyにより、新しい測定装置が供給されました。それまで使用していたWoodX 4D X線の丸太測定システムに寿命が来ていたことに加え、作業の安全性や、より詳細な測定データの収集の必要性が高まった事がシステムを交換した理由です。

カウカス製材工場の工場長Antti Waajakoskiは、この丸太測定システムの変更後、丸太のデータも作業の安全性も大幅に向上したと述べています。

新しい測定装置が加えられたため、断熱効果と放射能遮蔽シールドが改善されたコンテナ内には、3D測定機器とX線測定機器の両方が装備されています。丸太は同じ位置で両方の測定機器を通過し、2つの機器の測定データを組み合わせた結果から、以前より詳細な丸太の情報が得られます。Waajakoskiによると、作業の安全性が向上した理由の1つは、放射線が減少したためにシステムの安全ゾーンの設定を減らすことが可能になったことにあります。

 

丸太ごとの正確な情報

測定機器は、各製材工場での木材受領で重要な役割を果たします。「新しい測定システムのおかげで、カウカス製材工場ではさらに近代化が進み、加工処理用の丸太の分別に、以前より詳細なデータを利用できるようになりました」とWaajakoskiは言います。

カウカス製材工場は、50万立方メートルの製材を生産する能力を備えています。木材は毎日、数十台のトラックで製材工場に輸送されます。丸太測定の近代化プロジェクトのプロジェクトマネージャーであるSiru Väkeväinenは、丸太は個別に測定して、その測定データに基づいてさまざまなグレードに仕分けされると話します。

 「この丸太測定機器の大事な仕事は、受領時の測定のほかに、樹皮を除いた丸太の直径を測定することと、節と心材の量を計算することです。この装置では、腐れや異物も特定されます」

Väkeväinenは、新しい測定装置により木材の受領が速くなるわけではないが、以前はできなかった多くの作業が可能になったと説明しています。「具体的な例を挙げると、木材の種類を設定するには時間がかかるため、以前は一定の日にだけ、いろいろな種類の木材を受け入れていました。新しい装置を入れてからは、すぐに設定を変更して、さまざまな種類の木材を柔軟に受け入れることができます」

 

作業安全性とメンテナンス性が向上

Siru Väkeväinenは、この更新の計画プロセスには数年を要したと説明します。「測定の正確性、放射線防護、メンテナンス作業が期待どおりに向上しました」 

以前はシステムの構成部品が多かったため、メンテナンス作業が遅れていました。「古い装置は部品の数が多く、その下を走るケーブル作業のために分解が必要になることもよくあったので、メンテナンス作業にはかなりの時間がかかりました」とVäkeväinenは話しています。

 

数十年におよぶ開発の成果

Väkeväinenは、Finnos Oyがサプライヤーに選ばれたのは、企業間の相互開発を目指し続ける企業だからですと言っています。

Finnos Oyは2016年の春に設立されました。Finnosは、丸太測定機器の開発と製造を行うBintec Oyの買収後に設立されました。

Finnos Oyの社長兼CEO、Jere Heikkinen氏は、カウカス製材工場の新しい丸太測定機器は、長期間にわたる相互開発の成果だと言います。FinnosとUPMの両社は可能な限り優れたソリューションを探すことへの取り組みを続け、それが開発を促進してきました。

「UPMとの相互開発は1980年末から始まりました。このコラボレーションは長期にわたる意義深いものであると言えます」とHeikkinen氏は語っています。

UPMとのコラボレーションの性質は非常に独特なものであったが、すべてのクライアントにとって重要だとHeikkinen氏は強調します。「一つひとつの製品がクライアントのニーズに合わせてから納品されています」 

Finnos Oyはこの2年間の歴史で、大きな成長を見せました。このことは従業員数と売上高の増加から明らかです。Heikkinen氏によると、2年間で従業員は5人から30人になり、売上高は100万ユーロから600万ユーロに伸びています。

同社は短期間ですでに著しい成長を遂げましたが、Heikkinen氏はさらに高みを目指し続けることを明言しています。「2017年には7つのプロジェクトを実施しましたが、今年は14プロジェクトです。2019年には20のプロジェクト、2020年にはその倍を目指しています」

Heikkinen氏は、同社は国内市場での成長に努める一方で、外国にも新規クライアントを求める予定だと語ります。すでに外国に納品済みの装置もあります。Heikkinen氏は、同社の将来計画について「次のターゲットはスウェーデン市場です。これを国際市場への足掛かりにしたいと思っています」と述べています。